イーキャッシュは安心・安全なのか検証します

執筆・監修：

宮城正輝

ライフアドバイザー

　東京都を拠点とするイーキャッシュ：e-cash（hearty-caching.com）がヤミ金なのかチェックします。

日本貸金業協会で悪徳業者イーキャッシュ（e-cash）の存在を調べる

　日本貸金業協会の悪質な業者（ヤミ金）を掲載しているページにて「イーキャッシュ、e-cash、SPEED LOAN e-cash」などを検索すると・・

　しかし、ネットを広く調べていくと イー○○と似たような名称の詐欺業者がいくつも確認できます。

　貸金業のサイトを利用するときは詐欺・ヤミ金業者を回避するために、信頼できる情報源を参照して、URL・貸金業の登録・電話番号などが正しいか確認する必要があります。

金融庁でイーキャッシュ（e-cash）の貸金業登録を調べる

　金融庁の登録業者の検索サービスにて「イーキャッシュ、e-キャッシュ、e-cash、ECASH」などを調べると・・

　次にイーキャッシュ（e-cash）のサイトで提示している企業情報・提携する機関・登録情報についてチェックします。

出典：イーキャッシュ（e-cash）会社概要

　提示している情報はこれだけです。

　免責事項やプライバシーのページにも、貸金業にまつわる登録番号は提示されていません。

イーキャッシュ（e-cash）の所在地は実在するか

　イーキャッシュ（e-cash）の公式サイトに本社 所在地の記載があります。

　この住所は実際には「無い」ことがわかりました。

　次は貸し付けの金利をチェックします。

イーキャッシュ（e-cash）の貸付け条件：利率の上限が年利20%以内か

　イーキャッシュから借りるときの利率を確認すると・・

　そうなると「上限金利」を守って貸し付けしている業者なのか確認することができません。

実際に申し込みをするときに必要な情報とは？

出典：お申込みフォーム｜イーキャッシュ（e-cash）

　つぎに、実際にイーキャッシュへ借入を申し込む「Webフォームからの申請」について見ていきます。

　職業の入力は必須となりますが、「勤務先の名称、電話番号」の入力は必須ではないとしています。となれば、融資の審査で「勤務先への在籍確認」を行わないことが分かります。

　つぎに、イーキャッシュ（e-cash）について確認できた情報をまとめます。

結論の前に：免責事項で確認できること

　イーキャッシュに申し込むとき「お申し込みフォーム」へプライベート情報を記入しますが、そのページの最下部に「免責事項」と書かれた文字があります。

　その「免責事項」をクリックすると、注意事項が記載されたページが出ます。「当サイトは、情報に充分な注意を払っておりますが・・」などの断り書きがあり、その最後の行に・・

当サイトは金融業者ではございません。

引用元：お申込みフォーム｜イーキャッシュ（e-cash）

　このように記載されています。

「イーキャッシュは金融業者ではない」は本当か？

出典：スピードローンならe-cash：イーキャッシュ

　他の業者を紹介する いわゆる「紹介業者」であるなら貸金業ではないため「ヤミ金の可能性なし」との判断になりますが、イーキャッシュのサイトでアピールしている内容は・・

　そして「お申し込みはこちら」のボタンをクリックすると、先に紹介した「お申し込みフォーム」が表示「借り入れ希望額、名前、住所、月収、他社からの借り入れ額」の入力を求められます。

　これを見て分かる事は・・

　サイト内には「紹介業務」にまつわる説明はありません。

イーキャッシュ：e-cash（東京都）は闇金なのか？：結論

　確認できた内容をまとめます。

　もしくは「金融業者ではございません」と記載している内容に偽りが無いなら、他の金融業を紹介している紹介屋となります。

　どちらの場合であっても、貸金業法に基づいた借入ができる可能性は低く、違法な条件での融資へ誘導される危険性があります。

貸金業のサイトを利用する前にヤミ金チェックを

　ウソの勧誘をしている悪徳業者なのか正しい情報を知るには、日本貸金業協会が公開している・・

　このページで検索すると正しい回答が見つかります。

　ただし、今回のイーキャッシュ（e-cash）の情報は問題のある業者として登録されていません。その理由はいくつか考えられます。

悪徳業者の報告がまだ少ない状態である

　貸金業の登録をしていない無登録業者はとても多く、まだ表に出てきていないヤミ金がいくらでもいます。

　今回のイーキャッシュのように住所・電話番号などすべてを詐称する業者は、公式サイトの名称、URLを変えて「新しい闇金」として再スタートが容易に可能です。

　金融庁の「違法な金融業者」（令和6年3月29日更新）へ掲載されていない危険なヤミ金はいくらでも存在するので、検討する段階で必ずヤミ金チェックをするべきです。